Feb 08 2010
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“ つまり「ネット初級者をバカと見下している自称ネット上級者こそバカ」と嗤う本だ。人間心理の常で、「あいつらバカ」という趣旨の本を読むとき、自分を「あいつら」に含めて怒る人はあまりいないのである。たとえ読者が、この本で批判されている立場に属する人だったとしても、「あいつらバカ(ま、オレはわかってたけど)」と優越感に浸れるように、視点に配慮して本書は書かれている。冒頭で、ネットのヘビーユーザーは本を読まないので無益な炎上を避けるために自分は書籍という安全地帯から発言をする、という趣旨の発言を中川はしている。ということは、書籍を読むような読者(あなた)は単なるネット中毒者とは違う、という言い訳にもなるわけだ。ここが巧いね。読者を不快な気分にしないよう、ちゃんと配慮しているわけだ。もちろん、本を通読しないで流し読みしたり、アマゾンのレビューだけを読むようなネット住人は、こうしたレトリックに気付かないで憤慨炎上するだろうが、それは作者の知ったことではないわけである。